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【右丁】
をたゞさゞれば世は終に妄説之為におふはれ
妄説反て実説之如くなり去らん君何ぞ世
之為に一燭之光を放ち一滴の点眼水を投じ
世之盲人をして一人だも具眼者たらしめん
事を歎せざるこれ予が国家之為に切望して
やまざる処也君熟考せよと他事を語ら
ずして去りぬ我これを二三之友人に語るに
皆友人之いふところに賛同し切に梓にゑり
世に公にせん事をすゝめらる勢これをいなむ
【左丁】
を得ずやむなく家伝之秘事口伝等之大略
を抜萃し併せて古書之あやまりと世上に伝
ふるところ之誤謬の尤甚しきものとを聊か
此書にたゞし之を公にすることゝはなしぬ暗
夜之燭光一滴之点眼水とならざるも斯道を
攷究せらるゝ資ともなりなんかしとしか云
明治三十三年二月一日 生間正起識【印 正起之印】