← 前のページ
ページ 113 / 282
次のページ →
翻刻
【右丁】
流折形廿二番砂金包に包み熨斗。昆布をも包みそへ床脇に
飾り置くべしさゞれ石は木花開郎姫(コノハナサクヤヒメ)之社地之石《割書:梅の|宮》砂は
神功皇后之社地之砂。弓弦は八幡宮を崇むる意也右之三神
は安産守護之御神なり依て結肌帯にこの三種之守を用ゆ
れば障りなく安産をなすといふやがて御夫婦結肌帯之御
寿あり終て帯を五ツに畳み夫の懐に入れ左の袖口より取り
出し婦人に渡す婦人右之手にて請取り右之袖口より懐へ
納て次之間へ下り吉方に向ふ時右之女房帯をめさするな
り其後替帯に取替へ右之三種を新しき守袋へ納れ熨斗。昆
布を添へ産所之床に掛置くべしかくのことくすれば其子長
寿なすと云右之結肌帯に裏を付てかにとり小袖に仕立小
【左丁】
児に召さすものなりかにとり小袖之事は下に委く記す
下々にても紅木綿の帯を産婆右之如く巾にて三ツに折五ツに
畳み小口より巻くこれは結肌帯之仕様也左に当流折形砂
金包之図と床飾之次第とを記し置く
廿二番砂金包 【図】
床飾之次第
香立気束
折于肴 結燈台
【「木花開郎姫」の「郎」は「耶」の誤ヵ】