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【右丁】
ゆるにはかた〳〵之口を包み用ゆ両口之銚子をもろ口之銚
子ともいふ
菓子之事
上古之菓子は今之菓子と大に異なり上古は松実。柏実。干棗。
搗栗などを干菓子といひ栗。橘。杏。李。梨。作。桃。柿。柑子などを木菓
子と云米の粉にていろ〳〵之かたちを作り油にてあげ又は
あまづらをぬりたるものを唐菓子といふて賞味したるも
の也今のむし菓子。干菓子之類にあらず
高盛拵様之大略
海蛇は巻鯣之如く巻て薄く小口切にして盛る
梅干は信濃梅よし廻り盛にすべし
【左丁】
乾海鰻をあるは干鱧之事なり身を刻て廻り盛にす
削物は干鰹を削て盛るべし
膓熬は鯉之膓を煮て上は盛にす鯉之斬様并盛様に口伝あり
鱲子は其まゝにて塩引之如くに斬て盛なり
鯟鯑はそぎて廻り盛にす
内躬は鯉之躬を作りて盛りとめに鬣を置き身之見へざる
程に鯉之子を置べし口伝あり
塩引きは丸く斬て小口切に薄く斬て廻り盛にす
青鱠は魚肉を小く切り青酢にてあへ盛るべし
香之物は薄く小口切にして廻り盛なり
布久免は干鱈。干鯛をよくもみ碎き細になして盛るなり