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【右丁】
もなをさず工道者之所作をまねしたるものにて賞翫すべ
きものにあらず
詰物之事
縁高。重箱などヘ物を盛には角ヘつかぬ様に盛るをよしとす
れども唯上盛之景気のみ専らとして下盛をおろそかにな
す事は古より間々ある事なれども武家にては外見たくま
しきよふなれども内に勇なきにひとしといふて大にきろ
ふ故に武家に用ゆる所之詰物は上下裏表之別なしこれぞ
詰物之本意なるべし荒木にて作りたる縁高。重箱といへど
も裡に心を盡す時は自ら表にあらはる珠藏 ̄テ而川媚 ̄ヒ玉韞 ̄テ而
山輝 ̄ク」といふ古語もあり錦之衣を着たりとて赤心なくんば
【左丁】
人にして人にあらざるの類也つゝしむべし
左に三汁十三飣之和献立を記し置ゆへ軽重はこれに
準ずべし
三汁十三飣
本 膳
炙 物 汁
添猪口
膾 箸
小烹物
香之物 飯
二之膳