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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 205

ページ: 205

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【右丁】 のあらば貴賤之別なく時宜を見ていましめ遣すべし其人 之ためのみならず世之ためにもなる事ならんか献立とい ふに仔細あれども記るさずロ伝       塩梅之事 上古は味噌。醬油も醋もなし塩と梅とを以て味を調へたる ゆへ塩梅といふ也書経之説命に作_二和羹_一爾惟塩梅。」とあり塩 すぐれば鹹し梅すぐれば酸し故に和を得るをよしとす麁 さいは一入塩梅に心を盡すベし山海之珍物といヘども塩 梅之和を得ざれば麁さい之和を得たるにしかんや己れ客 となり人之饗応をうくる時も決して塩梅和を得るのむつ かしき事をわするベからず大学の教にも心こゝにあらざ 【左丁】 れば食へども其味を知らずといふ事あり調理塩梅之事は五 常を離れてなし難きものと心得ベし       ほり物之事 ひやし物水肴とて木を削て人形となし紙を切り翼を作り などするものありこれは其塲の一時の興なれども好しか らざる事なり冷し物は時々之果物野菜様之もの総て食物 に用るものを以て取合よく調るこそ面白からん木を削り 鳥獣人形などを作るは工道者之所作にして調理塩梅を職 とするものゝ業にあらず近世野菜などにて鳥獣人形之ほ り物をなしてむき物といふはほり物とむき物との差別を 知らざるものゝいふ所也野菜にてほりものをなすはとり