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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 39

ページ: 39

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【右丁】 この小袖は婚礼之当日聟君之方より姫君へ遣す紅白之小 袖也これを陰陽之小袖ともいふ是を台にのせるには衽を 合せてのせ上へのし包を添べしこの小袖の袖は折かへさ ぬもの也是に樽肴などをそへて輿入之刻限より已前に遣 すべし姫君へ御目にかける事は聟君之方と申合せ持参之 小袖と同時に披露すこれは年寄之役なり持出る役は中老 か小姓衆たるべし小袖其外積物之大略は第三巻之奥に示 す  樽は柳樽を用ゆ柳之木はやはらかき木にて水気にあへ  ば木ふくれ酒もらざるゆへ古は専ら柳之木を用ゐし也  当今はひの木。さはらの木などにて作るといへども婚姻 【左丁】  之時はひの木樽と言ずして柳樽といふべし柳樽といふ  に伝あり  うち枝とは金銀を打のべて作りたる橘之枝などをいふ  古書にうちおきと記しあるはこのうち枝之事也これは  小袖などのおさへに用るものなり       送小袖之事 是は姫君持参之小袖也唐櫃に入れ列之内に持さるゝ事古 実なり当今は是を七種之音物といふ小袖其他之品は聟君 之位に相当するものを用ゆべし七種に限らず九種にても これを七種之音物といふ也唐櫃之ゆたんは織物或は絹。木 綿。色は勝色などを用ゆこれには尤家之定紋を付るもの也