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【右丁】
【図】 長柄に緒を斯の如くに二重まはし掛る
【図】 べし口伝
請取渡し之時は前之如く少し輿之方へ向ふ心得あるべし役人
は両人に限らず一人宛にてもよし是は双方之申合せによる事
也一人宛之時は輿之右之にて向ひ合べし長柄へ手をかける事
は本式なれども是も双方之申合にまかせるべし供之上臈衆之
輿其外之諸道具は輿之右之方へよせて置べし是より略式になす
とも輿請取渡之義はこれあるべきものなり
直垂は元無位無官之服也足利義満公之頃より袖くゝり之緒あ
るを堂上衆着用し給ふ夫より袖くゝりの緒なきを無位無
官之服とす今は武家にて侍従以上は直垂四位は狩衣諸大夫は
【左丁】
大紋其次は布衣其次は素襖と服制を定めらる素襖之元は直
垂也義満公之時。布(ヌノ)直垂之腰紐。菊綴(キクトヂ)。胸紐等を変じて素襖
と名づけ下賤之服に定められたる也服制は其時代々々に依
りかわる者也布直垂に大なる紋を付たるを大紋と云布衣之
元は狩衣也古はすべて狩衣之事を布衣(ほうい)と云今布衣之字を《振り仮名:ほい|◦◦》
と読之は武家之詞也
袖くゝり
布直垂は布巾狭
きゆへ袖を二巾に
するなり
直垂図 紐 紐
前 【図】 後 【図】
紐之頭をかくの如にして付
る也 一幅 きくとぢ
半幅 房之菊綴をも
付る也