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【右丁】
初献引渡。二献うち身。三献わた煎と用ゐても苦しからず
古は二献にわた煎。三献にうち身を用ゐたるなりうち身。
わた煎といふ詞のならわせによりていつとなく二献に
うち身を用ゆる様になれり古人もこの言葉のならわせ
によりて二献にうち身。三献にわた煎を用ゆ抔とかゝれ
し書もある也これらの事はとがむるに足らざれども右
と同様の事にて船盛。羽盛と自然の語勢より言ひならわ
せし為め船盛を上座に置ものと心得違ひをなすものあ
り右等之事は世に知る人少きゆへ笑ふものも亦少しも
しも主客などの言葉のならはしによりて主を先きにし
て客を後にする事あらば三尺の童子も必ず笑ふべしこ
【左丁】
れらの事は一例となすに足らざれども言葉のならはし
のみによるべからざる事をいさゝか爰にしるし置きた
る也
引渡に三ツ盃を組合せたる図
かち栗
熨斗 土器盃 【図】
昆布