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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 77

ページ: 77

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【右丁】 品数多く置き合さずして体よろしき様に飾るを専一とな すべし  世に御厨子は御厨子所にて食物を納め置く棚也黒棚は  厨棚也くりや棚を略してくろ棚といふとの説を伝ふる  ものありこの説大にあやまれり是のあやまりをたゞさ  んが為に我家之秘書中より御厨子黒棚之事をいさゝか  爰にもらしぬ抑御厨子といふは厨子あるゆへに云也こ  の厨子は嫁君之守袋又は守本尊を納め置く厨子也それ  ゆへ此棚へ飾る物は陽に近き道具を用ゆる也黒棚と云  は歯黒棚也はぐろ棚を略して黒棚といひしもの也夫ゆ  へこの棚へは陰に近き道具を飾る也堂上方も御厨子は 【左丁】  婚礼之時婦人之かけ来たる胸之守を納め置くものなり  と申されし也是にても御厨子所などゝいふ説のあやま  りなる事を知るべしこれを仮粧の間へ飾には御厨子黒  棚鏡台と飾るべし其他書棚などをも飾る也左に御厨子  黒棚之飾り様之一例を示し置く   香匙火箸之所へ香箸。灰さがし。銀はさみ。灰押などをも立置   くものといへども又これを香盆に置く事もある也   香盆には香炉。香盒。火敷箱。たどん箱。香包。たきがら入の類を   置くなり   火取香炉は木にて作り内をかねにて張り外を塗り蒔   絵などをなす蓋にはかねの網を用ゆ是れにて小袖又は紙