東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 3

金言童子教〔竝抄〕 - 翻刻

金言童子教〔竝抄〕 - ページ 8

ページ: 8

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【右丁】 【上段】 万の理をし□□□成がたきにあらず よく知事は成かたき也誰も哥をば よめどもよくよむ人はなきなり 【下段】 《振り仮名:非_二知_レ之難_一也|これをしることのかたきにあらさるなり》 《振り仮名:能_レ難也矣|これをよくすることかたし》 【上段】 吾より後に生るゝ人をは侮るべか らず後に生るゝ人は何ほどの智の 人にならんもはかりがたし 【下段】 《振り仮名:後世可_レ畏也|こうせいおそるへきなり》 《振り仮名:来者難_レ誣也|らいしやしいがたし》 【上段】 つよくかゝるものをばしばらくおさへ てしづむべし貧なるものには物を あたゆべし 【下段】 《振り仮名:強者可_レ抑_レ之|つよきものはこれをおさゆへし》 《振り仮名:貧者可_レ豊_レ之|まづしきものはこれをゆたかにすべし》 【上段】 はかる事の巧なるものをは近づけ て己がたすけにすべし人を讒言す るものをははやくしりぞくへし 【下段】 《振り仮名:謀者可_レ近_レ之|はかりことあるものはこれをちかづくへし》 《振り仮名:讒者可_レ退_レ之|ざんしやはこれをしりぞくべし》 【上段】 吾に背く者をば是を捨べし吾に 降参して来れるものをばたとひ咎 あり共ゆるすべしとなり 【下段】 《振り仮名:反者可_レ廃_レ之|はんするものはこれをすつへし》 《振り仮名:服者可_レ活_レ之|ふくするものはこれをいかすべし》 【上段】 事は必油断する所よりおこりわざ わいは人をないがしろにしことをみ だりにするよりおこる也 【下段】 《振り仮名:事起_二乎所_一_レ忽|ことはゆるかせなるところよりおこり》 《振り仮名:禍生_二乎無妄_一|わざわいはむばうよりなる》 【上段】 内心に色を思ひて心をみたりに持事 なかれ外の形をば正しく持て鳥獣 のごとくのふるまひあらされ 【下段】 《振り仮名:勿_三内荒_二於色_一|うちいろにすさむことなかれ》 《振り仮名:勿_三外荒_二於禽_一|ほかきんにすさむことなかれ》 【上段】 もとめがたきたからを価を多く出し て求る事なかれ国家を亡ほす邪 なる音を耳に聞事なかれと也 【下段】 《振り仮名:勿_レ貴_二難_レ得貨_一|ゑがたきたからをたつとむことなかれ》 《振り仮名:勿_レ聴_二亡国音_一|ばうこくのこゑをきくことなかれ》 【左丁】 【上段】 吾身をは貴しと思ひて人をあなどる 事なかれ吾は智ありと思ひて人の 諫をふせく事なかれと也 【下段】 《振り仮名:我貴勿_レ慢_レ 人|われたつとしとてひとをあなどることなかれ》 《振り仮名:我智勿_レ拒_レ諫|われちありとていさめをこはむ事なかれ》 【上段】 周公旦ほどの大富貴を得たり共 奢る事なかれと也いわんやそれより 下の人においてをや 【下段】 《振り仮名:以_二周公之富_一|しうこうのとみをもつても》 《振り仮名:而不_レ至_二於驕_一|おごりにいたらされ》 【上段】 顔回ほどの大貧に成たり共己に得 たる道をたのしみて少も人の富 をむさほらんとする事なかれ 【下段】 《振り仮名:於_二顔子之貧_一|がんしがまづしきにおいても》 《振り仮名:而不_レ改_二其楽_一|そのたのしみをあらためざれ》 【上段】 常にましはりてなれたる人なり共 よく敬て礼をあつくすべし畏るへき 人也とも而も能近付て愛すへし 【下段】 《振り仮名:狎而可_レ敬_レ之|なれたりともこれをけいすべし》 《振り仮名:畏而可_レ愛_レ之|おそるれどもこれをあいすべし》 【上段】 己が気に入たる人にても其人の悪き所 をばよく知へし己がにくしと思ふ人也共 よき事のあるをは見しるべし 【下段】 《振り仮名:愛而知_二其悪|あいすともそのあしきをしれ》 《振り仮名:憎而知_二其善_一|にくむともそのよきをしれ》 【上段】 財をば多く倉につみたり共人を恵 てよき時は散してあたふべし安きに居 ても義を見ては其所を捨てうつるべし 【下段】 《振り仮名:積而能散_レ之|つみてもよくこれをちらせ》 《振り仮名:安_レ安而能遷|やすきにやすんじてもよくうつれ》 【上段】 人の書籍などをかりてはよく守りて 毀ぬやうにしてかへすべしと也此教を 以万つのかり物を大事にすべし 【下段】 《振り仮名:借_二 人之典籍_一|ひとのてんせきをかりては》 《振り仮名:皆能須_二愛護_一|みなよくすべからくあいごすへし》 【上段】 先より借たる時にかけやぶれたる所 あらはよくつくろい補てかへすべし 少もそこなわされとのをしへなり 【下段】 《振り仮名:先有_レ所_二欠壊_一|さきよりかけやぶれたるところあらば》 《振り仮名:就為可_二補治_一|ついてためにほぢすへし》