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飯百珍伝 - 翻刻

飯百珍伝 - ページ 10

ページ: 10

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【右丁】 粉(こ)などを買(かひ)もとめ。右のごとく製(せい)して食(しよく)しなば 粮(かて)の助(たすけ)となるべし   ○灰葛(はいくず)と雪花菜(きらず)の団子(だんご) 灰葛(はいくず)といふは山より堀出(ほりだ)して製(せい)したる儘(まゝ)未(いま)だ 晒(さら)さゞるをいふ《割書:此 葛(くず)のほりやう製法(せいはふ)さらしやうつるを|かりて葛布におる仕やうなど予か著》 《割書:したる製葛録(せいかつほく)【注】に|くわしくしるせり》扨此/灰葛(はいくす)二合をよく砕(くだ)き粉(こ) となし。きらず壱升にまぜ。よくまぜ合(あは)し。たぎり たる白湯(さゆ)にて常(つね)の団子(だんご)をこねるごとく能々(よく〳〵)こねて よく握(にき)り団子(だんご)となし。扨/鍋(なべ)に味噌汁(みそしる)をしかけ          【右丁左下枠外】天保 七 【左丁】 其中へ大根同く葉或はなすび里(さと)いも其外(そのほか)何にて も有合の品をいれて焚(たき)。大体(たいてい)煮(にえ)たる時分(じぶん)右/団(だん) 子を入。そつとかきまぜてはいれ〳〵して煮(たき)あげて 食すべし随分(すいふん)粮(かて)になるものなり ○右/葛(くず)をほりて製(せい)する時(とき)葛根(くずのね)のすじの細(こま)かき 所(ところ)のカンニイといへるもの出(いづ)るを飯(めし)たく時(とき)まぜて焚(まき) 粮(かて)を助(たすく)る仕様(しやう)を製葛録(せいかつろく)の中に記(しる)しおきぬ  ○今年(ことし)東北(とうぼく)の国々(くに〴〵)不作(ふさく)し或(あるひ)は洪水(かうずい)にあひて   収納(しうのう)すべき米もなし抔(なと)承(うけたまは)れば早く予(よ)が 【注 「製葛録」の振り仮名は「せいかつろく」】