翻刻!料理本の世界

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飯百珍伝 - 翻刻

飯百珍伝 - ページ 12

ページ: 12

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【右丁】   著(あらは)したる製葛録(せいかつろく)を求め葛の掘やう   を人々におしゆる人あらん事を希(こひねが)ふ飢民(きみん)   の助(たすけ)となる第一の急務(きうむ)なるべし   ○団子汁(だんごしる)の事 田家(いなか)にては黍(きび)稗(ひへ)蜀黍(たうきび)蕎麦(そは)小(こ)麦等を作(つく)りて 団子(だんご)となし食(しよく)すれども。都会(とくわい)にては其事(そのこと)なし がたけれども。粉屋(こや)に温飩粉(うとんこ)蕎麦(そば)粉 等(とう)の二ばん 粉(こ)又は三ばん粉などを買(かひ)団子(だんご)にこね味噌汁(みそしる) に菜(な)大根(たいこん)いもかぶら等(とう)を沢山(たくさん)に切込(きりこみ)其中へ右          【右丁左下枠外】天保 九 【左丁】 のだんごを入 焚(たき)て食(しよく)しなは大いに米の助(たすけ)と成(なる) なり。扨(さて)丸(まる)くつくりたる団子(だんご)は腹中(ふくちう)こはばり癪(しやく)【注】 気(き)もちなどは。もたれる事あり。故(ゆへ)に温飩粉(うどんこ)を水 にてゆるくこね。鍋(なべ)の上にて右こねたるを左(ひだり)の手に もち右(みぎ)の手に水をつけひらたく引のばしていれ。の ばしてはいれすれば。食(しよく)するに和(やは)らかにしてつかへ る事なく喰(くひ)よきものなり   ○農家(のうか)食物(しよくもつ)の弁(べん) 何国(いづく)にても農家(のうか)の食物(しよくもつ)はかはる事なしといへども 【注 「癪」は「疒+責」に誤記】