翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

木斎咄医者評判 5巻 - 翻刻

木斎咄医者評判 5巻 - ページ 43

ページ: 43

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いやこしましたと云て。たがいに高声(たかごへ)になりてあら そはるゝ目玉之助さし出て。まづ〳〵東西(とうざい)志づまり ゐへ。爰(こゝ)に一つのさはきがござる。旦那(たんな)は薬種(やくしゆ)の事 かとおもわれて。云(いひ)かける。つけかけかとて。せかるゝ也。 さりとはさじのちがひじや。只(たゞ)つかひに。手代(てだい)の長次郎 と。てつちの勘蔵を。さしとし候と。申さる連ばよひ 耳。何のわけなしに。てうじかんそうと。いわれし 故(ゆへ)にまちがふたり。されどおけい志んと云。人の 名は有まいが。是がひしんじやといへば。目玉ゐへの御 ふしん尤々。めつた町(てう)のまるたのけいしんは。旦那 とハ百壱本の。ちいんを志つたに依(よつ)ておもてを通(とを)るを たのふでおこしましたといへば。それでこそ/絵(ゑ)がとけ たれ。たがひにせいた時には。かけはこわぬ物じや 先(まづ)おちや参れとて。せんしちやをさし遣しければ 左次云是をのみて。しばらく木斎の機嫌(きけん)を見合(みやわす) るとて。さて〳〵けつかう成御/羽織(はをり)を免しましたと 不めければ。木斎もきげんなをりて。されは〳〵此 中/或(ある)御はたもと志ゆの。秘蔵(ひそう)の児小姓(こごせう)が大傷寒(だいしやうかん)を わづらひ。十/死(し)一/生(しやう)なりしに。歴々(れき〳〵)の上手の/跡(あと)へ。われら 薬をつかはし本復(ほんぶく)する。御主(しゆ)人より。褒美(ほうび)にくだ されたりと云所へ。ますやの斗(と)右衛門にて御座候御 見廻(みまい)申上まするとて来(きた)るを。内客有(ないきやくあり)といわせ