翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

木斎咄医者評判 5巻 - 翻刻

木斎咄医者評判 5巻 - ページ 59

ページ: 59

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たへがたかりければ。此よしを木斎に告(つぐ)るとき木 斎今こそよき時分也。貴所(きしよ)のきこん有/程(ほど)。御/内(ない) 義(ぎ)へ会合(くはいがう)あられ。候へよと申さるれば鴨左(かもざ)申は 中々此/節(せつ)。さやうの思ひ立。罷成べきやうにも侍 らずといへば。左のたまいそ。さはればおこるもの ぞと。すゝめにまかせ。昼夜(ちうや)共に会合(くはいがう)するしたがひ て。鴨左が寸白(すんばく)すきと治し。女ほうにうつりなやみ けるを。又れいのからしをひたもの女房(にようばう)にたべさせ ければ。寸白虫。得(ゑ)たりかしこしと。いつものくせに なれて。きん玉ゑこもらんと。さがりし程に たもつ袋(ふくろ)なければ。みな〳〵こと〳〵ぐ外(ほか)へくだり さりて女房がなやみも。すきと治(ぢ)して。夫(ふう)婦ともに 無病(むびやう)そく才の身となり。よろこぶ事かぎりなし さて木斎を。さま〳〵ちそうして返(かへ)し。追付返礼(ほつつけへんれい) として八/王寺紬(わうじつむぎ)五たん。樽代(たるだい)五百疋。所て/炭(すみ)十/俵(ひやう)送 り礼状のおくに。一しゆの狂奇(きやうき)をよみたしける  年月(としつき)乃/寸白(すばく)の縄(なわ)をとかれつゝ。又/煩(わつらい)を。せんきてもなし と有し程(ほど)に。木斎も返礼状(へんれいじやう)の折々に返歌  寸白故(すばくゆへ)。薬代(やくだい)金をしめられて。辛(から)き目(め)にあひ。やまい 治(ぢ)すらんと。かやうによみつかはしける。然る所に中(なか) 橋筋(ばしすじ)より人来る。何事やらんと問(とへ)ば川舟(かわふね)やの梶(かぢ)ゑ もんと云福者(ふくしや)。近年(きんねん)ふら〳〵と煩(わつらい)付て歴々(れき〳〵)の