翻刻
そなへさてせいめいだんじやうにさしかゝりなむ大しやうもんじゆぼさつ一度むすひし□□□□
いやくちからをそへてたびたまへとしんじうにきねんしてごへいおつとりなむにつほん大小の□□
たゝいま【只今】くわんじやう【勧請】申たてまつるまつかみはぼんでんたいしやく【梵天帝釈】しもはしだいてんわう【四大天王=四天王】《割書:いろ| 》下□□
のちにはいせは【伊勢は】しんめい【神明】天しやうくわうたいじん【天照皇大神】けくうないくう【外宮内宮】八十まつしや【末社】かわしもに
さかつて《割書:いろ| 》くまのにみつの御やま【、】たきもとにせんじゆくわんをん【千手観音】《割書:下おん| 》かんのくら【神倉?】にはりうぞうこん
けん【竜蔵権現?】のふじう【納受、のうじゅう】あつて給はれやとれい【鈴】を取てはふりならし〳〵てかづらきなゝだいこんがうとうし【葛城七大金剛童子】
こもり【子守(大明神)】かつての大みやうじん【勝手の大明神】みわ【三輪】たつた【竜田】かすかのみやうしん【春日の明神】やはたはしやう八まん【八幡正八幡】いなり【稲荷】きをん
【祇園】かものやしろ【加茂の社】たかきおやまにあたこさん大ごんげん【愛宕山大権現】とまたしやくじやう【錫杖】をおつとつてふりた
て〳〵さかもとさんわう廿一しや【坂本山王(日吉大社)廿一社】うちおろしに【、】しらひけのたいみやうじん【白髭の大明神】するがの国にふしせんげん【富士浅間】
ことにつの国すみよし【津国=摂津国住吉】天わうし【天王寺】しやうとくたいし【聖徳太子】かはちの国におんぢひろをか【河内国。恩智、枚岡】こんだ八まん【誉田八幡宮】へ
つして《割書:いろ| 》あかめたてまつる【。】せつしうしのだのみやうじんそうして日本のしよじんしよぶつ
くはんじやう申たてまつるたとへじやうごうかぎりのいのちなり供一どよみがへらせてたびたまへ
せひかなわずはせいめいが命只今とりてたへと【、】じつたいせうげの【?】おこないにてかんたんく
たき【肝胆砕き】いのりける仏神のふじうまし〳〵けん【。】ふしきやにくしゝむらをくわへてのきしさとのいぬとびから
すかしゝむらあるひはかいなをくわへ来りけりせいめいいよ〳〵いさみをなしせめつけ〳〵いのり
けるかくてぎやうほうこといたり【、】りやうそく【両足】し【?】かいな【腕】とけ付はやかてめんぞう【面相】あらはれて六こん六
しき【六根六識】ほとなくもとのやすなとなり給ふせいめいだんゟとんでおり其まゝちゝにいたき付
は【、】やすなはゆめの心ちにて是は〳〵とばかり也扨せいめいみきのたんをとい奉れはやすなつ
ふさにかたらせ給ひたうまんめにたはかられやみ〳〵とうたれしにそせいしらすとふつしんの御かく【?】し
やうかう【定業】ならすといひながらひとへおことがかげ也と手を合わせ《割書:ふし| 》らいはいしてぞ申さるゝせい
めい承はり扨こそそれかしぞんせしにちかはす此うへはへんしもはやくたうまんめを打取しんいを
はらし申さんとやかたへ帰る扨こそ一条のもとりはしのゐんねん是也今のやすなかそせいのわ
ざせいめいかほうりきよにためしなき有様やとかんせぬ物こそ《割書:三重| 》なかりけれ是は扨置
みかとにはくけ大臣あひつめ給ふ所へだうまんほつしさんだいす内ゟのせんしには今日は何とて
せいめいはさんだいせさるそ【。】たうまんかしこまりさ也候せいめいはふりよのことにて父にはなれ申て
候さためてけがれをおそれさんだい仕らさると存候くけ大臣聞召扨々やすなひやうきの
やうにはきかさりしかふびんやとの給ふ所へせいめいやかてさんだいす人々御らんしやあせいめいは只今御
たつねのせんしくだるに付て聞は父やすなしきよのよし也けがれたる其身にてはやとく帰省
有へしと皆々仰有けれはせいめい承はりこはそんしよらさる仰かな何しに父かあひはてしにさんだ
い申さんや扨たれ人かさやうに申上られて候時にたうまんすゝみ出いかにせいめいやすなはてしこ
とはそれかし申上て有扨々其方はいかに御てんのおこたらずつとめんとてまさしくしゝたるおやを
さなしといつわり【、】けかれたる身をかへりみずてんじやうにある事かへつて其身にはちあたらん【。】は
やかへられよと申けるせいめい聞て扨は御ぶん申されたるな扨それかしか父なにとしてはてたるとはそ
うもんありしぞだうまん大きにあさわらつてやあおろかややすなあひはてられしとたれしらさ
らん物や有あゝ尤かな【。】うたれけれ共あいてもしれずかたきをとらさるゆへはつかしく思ひつゝ□
るゝなとてもけがれし其身なれはたゝそう〳〵にかへり□た□【かたき?】を打とるやうのうらないをかんかへ給□