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乳廱(にうしゆ)を散ず○小児(せうに)初生(むまれて)乳汁(にうじゆう)を飲付(のみつか)ざるに葱白(そうはく)
に乳汁(にうじゆう)を和(くわ)して煮(に)て用ゆれば飲付(のみつく)事 妙(めう)なり○
小便(せうべん)暴(にわか)に閉脹(へいちやう)して通(つう)ぜざるに葱白(ねぎのしろね)を刻(きざ)み絹(きぬ)に
包(つゝ)み熱(ねつ)に乗(じやう)じて頻(しき)りに小腹(せうふく)を熨(の)すときは甚 妙(めう)
に通(つう)す○一切(いつさい)陽気(やうき)脱(だつ)し手足(しゆそく)闕冷(けつれい)にいたる病人
に葱白(しろね)沢山(たくさん)にゆてゝ腹中(ふくちう)より手足(てあし)迄(まで)温(あたゝか)ならし
めて大(おゝい)によし○四時(しいじ)の風邪(ふうじや)に感(かん)じたる軽症(かろきしやう)の
分(ぶん)は葱豉粥(ねきそうすい)を作(つく)りて頻(しき)りに啜(すゝ)れば薬を用すし
て治(ぢ)す
一 蒜(にんにく) 邪悪(じやあく)の気(き)を去 腹痛(ふくつう)を治(ぢ)し魚肉(ぎよにく)の毒(どく)を化(くわ)し
痃癖(けんへき)を消(しやう)す○廱疔(ようてう)其外(そのほか)一切(いつさい)無名(むめう)の腫物類(しゆもつるい)蒜(にんにく)や
いとにしく物(もの)なし其法(そのはう)蒜(にんにく)をすりをろし厚紙(あつがみ)に
しき其上(そのうへ)に艾(もぐさ)を多(おゝ)く置(おき)頻(しきり)に灸(きう)して痛(いた)むものは
痛(いたみ)をやめ膿(うま)ざるものは膿(うま)し腐(くさ)るものは生肉(せいにく)を
あぐ是(これ)腫物(しゆもつ)中(ちう)最上(さいしやう)の療治(りやうぢ)にして此上にいづる
ものなし○疝気(せんき)にて陰嚢(いんのう)腫(はれ)大(おゝき)になり或(あるひ)は腰(こし)い
たみ拘攣(こうれん)するに随分(すいぶん)大(おゝい)なる蒜(にんにく)一つ味噌汁(みそしる)にて
七日(なぬか)が間(あひだ)食(しよく)せしむるときは蛙子(かへるこ)なりの虫(むし)を下(くだ)
す事(こと)あり則(すなわ)ち疝(せん)いゆるなり
一 蓬艾(よもき)嫩(ふたば)のとき蓬餅(よもぎもち)とて俗間(ぞくかん)に作(つく)りて用ゆ一切(いつさい)