翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 103

ページ: 103

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 邪悪(じやあく)の気(き)をはらひ中(うち)をあたゝめ冷気(れいき)を逐(を)ひ風(ふう)  湿(しつ)の毒(どく)を除(のぞ)く生汁(なましる)を搗(つき)て服(ふく)すれば蚘虫(くわいちう)を殺(ころ)し  衂血(ぢつけつ)をやめ腹痛(ふくつう)を治(ぢ)す熟艾(ぢゆくがい)に作(つく)りて諸病(しよびやう)に灸(きう)  する事は灸治篇(きうぢへん)に見へたり 一 欵冬(ふき) 欬逆(がいぎやく)上気(ぜうき)を治(ぢ)し心肺(しんはい)を潤(うるほ)し痰(たん)を消(しやう)し目(め)  を明(あきら)かにし味(あぢ)平(へい)にして害(かい)なし実(まこと)に良菜(りやうさい)なり○  槖吾根(つわのね )は是又(これまた)喘息(ぜんそく)咳嗽(かいそう)上気(じやうき)凡(すべ)て肺中(はいちう)に促迫(せまり )す  る病人(びやうにん)に能(よく)洗(あら)ひ煎服(せんふく)して其功(そのこう)神(しん)の如(ごと)し 一 昆布(こんぶ) 水気(すいき)を通(つう)し常食(じやうしよく)して癭瘤(こふ)を消(しやう)す結積(けつしやく)を  破(やぶ)る塩味(しほみ)を断(たち)たる病人(びやうにん)といへども此(この)塩(しほ)は用て  くるしからす○口舌(こうぜつ)瘡(かさ)あるに黒焼にして用て  よし 一 蓮根(はすのね) 胃(い)を開(ひら)き食(しよく)を消(け)し酒毒(しゆどく)を解(げ)す○吐血(とけつ)甚(はなはだ)  しき者(もの)咳嗽(かいそう)つよき人わさびおろしにてすり生(なま)  汁(しる)を多(おゝ)くとり砂糖(さとう)に和(くわ)して用てよし 一 芹(せり) 口歯(こうし)の気(き)を利(り)し女子(じよし)の赤沃帯(こしけ)によし頭中(づうちう)  の風熱(ふうねつ)を去(さ)り黄病(おうびやう)を療(りやう)ず弱(よわ)き病人にはよろし  からす○漆(うるし)まけにて惣身(そうしん)はしかの如(ごと)き物(もの)を生(しやう)  じたるに生芹(なませり)をすり鉢(ばち)にて能(よく)すり生汁(なましる)をぬり  てよし○小便(せうへん)淋痛(りんつう)するに白根(しろね)斗(はかり)汁(しる)をとりて井(ゐ)