翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 32

ページ: 32

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 を得たる者また甚(はなはだ)多し腹診(ふくしん)の術は医(い)にありて  かたるべし按腹の術は婦人(ふじん)小児なと薬餌(やくし)口に  苦(にがく)して用かたき類は按腹にて妙効(めうかう)ある者多し  しかし此 術(しゆつ)甚 工拙(こうせつ)あり生得(しやうとく)苦手(にがで)とて妙手ある  ものあり手あらき按術(あんじゆつ)なと用ゆるは腹中の心(こゝろ)  持(もち)あしくなり漫(みだ)りに陽気を擾動(じやうどう)して大に害あ  り故につとめて其妙手を選(ゑら)んて用ゆべし 一 妊娠(にんしん)の婦人(ふじん)なとは運動(うんどう)せされは難産(なんざん)多し故に  権門(けんもん)豪富(がうふ)の家には此道にくわしき専門(せんもん)の医師(いし)  を頼(たの)みてかね〳〵按腹(あんふく)して胎気(たいき)を順らし置べ  し胎気能めくれは難産(なんざん)の患(うれ)へ稀(まれ)なるものなり  兎角(とかく)妊身(にんしん)の保養も大に擾動(しやうどう)して無理(むり)成 働(はたらき)をせ  すして少しつゝ陽気(やうき)を順(めぐ)らすをよしとす