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養生録巻之下
飲食篇
一 人身(じんしん)は脾胃(ひい)の気(き)の順(めぐ)るを養生(やうぜう)の根本(こんぽん)とする也
此(この)気(き)能(よく)く順(めぐ)るときは五臓六腑(ごぞうろくふ)の運行(うんかう)滞(とゞこふ)りなく
精(せい)気(き)神(しん)の三つの物(もの)全(まつた)く守(まも)りて病(やまひ)をなすの因縁(いんゑん)
なし故(ゆへ)に先(まづ)飲食(いんしよく)を節(せつ)にするを第一(だいいち)とするなり
平食(へいしよく)は大概(たいかひ)己(おのれ)が働(はたら)きの分量(ぶんりやう)を考(かんが)へて食量(しよくりやう)を定(さだ)
め置(お)き過食(くはしよく)すべからす我(わが)腹中(ふくちう)に応(おう)する品(しな)を
考(かんが)へてよき程(ほど)に食(くろ)ふべし飽食(ほうしよく)大酒(たいしゆ)は甚(はなはだ)忌(いむ)べき
事(こと)なり眼前(がんぜん)のあたりなくとも追々(おい〳〵)脾胃(ひい)の運(めぐ)り