翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 75

ページ: 75

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 あしくなれは我(わか)生命(せいめい)を削(けづ)るにひとしき事(こと)なり  故(ゆへ)に深(ふか)く是(これ)を慎(つゝし)むべし 一 平生(へいぜい)人(ひと)の用(もち)ひなれざる食物(しよくもつ)は異食(いしよく)といふて先(まづ)  は忌(いむ)べし然(しか)れども餌食(じしよく)して病(やまひ)に利(り)あるべき品(しな)  ならば医人(いじん)に問(とふ)て性味(せいみ)功用(こうよう)を糺(たゞ)して喰(くろ)ふへし  又(また)重食(ぢうしよく)を忌(い)むいまだ腹中(ふくちう)充満(ぢうまん)してすかざる時(とき)  には何(なに)にても食(くろ)ふべからず肉味(にくみ)の類(るい)は別(べつ)して  重食(ぢうしよく)するときは脾胃(ひい)に膩(あぶら)を生(しやう)じて運(めぐ)りあしく  なれは決(けつ)して食ふべからす 一 軟飯(なんはん)爛肉(らんにく)少酒(せうしゆ)独宿(どくしゆく)此 四(よ)つの物(もの)は身(み)を養(やしの)ふの本(もと)也(なり)  凡(すべ)て飯(はん)は大抵(たいてい)やわらかなる飯(はん)を食(くろ)ふべしあま  りに粥(かゆ)のことき飯(はん)は飪(にへはな)を失(うしな)ひたるとて却(かへつ)て脾(ひ)  胃(い)に滞(とゝこ)りやすし強(こわ)きは脾胃(ひい)にあらくあたりて  大(おゝひ)にあしゝ尤(もつとも)朝(あさ)ことに白(しら)かゆを喰ふときは腹(ふく)  中(ちう)寛(ゆたか)になりて終日(しうじつ)宜(よろ)しきものなり昼晩(ひるばん)二時(にじ)は  相応(そうおう)の飯(はん)を食(しよく)して肉類(にくるい)は一時(いちじ)に限(かぎ)るべし尤(もつとも)爛(らん)  肉(にく)とて能(よく)煮(にへ)熟(じゆく)したるを用(もち)ゆべしかたき肉(にく)又(また)は  鳥獣(とりけもの)の肉類(にくるい)は別(へつ)して能(よく)熟(じゆく)したるを少(すこ)しつゝ食(くら)  ふべし生肉(なまにく)の作(つく)り身(み)なとは多(おゝ)く食(くら)ふべからす  惣して昼(ひる)の内(うち)は働(はたら)き強(つよ)きものなれは肉味(にくみ)を食(しよく)