翻刻
不計灌水の伝を得て日々修行し家内は勿論
諸人にすゝめ試るに自他の諸病こと〳〵く治して
其しるし数ふるにいとまあらす妙行利益ある事を
広く諸人に伝へさるも無本意にまゝ今般令遊印也
我等も其以前は甚水を悪みて一滴ものまず
くわん水なとはそんしもよらさるゆへに人にも
いましめて水はのむなととゝめしも後悔先に
たゝすまことに無病に相成候儀はうたかひなく
候まゝ御自得可成候
よしあしの其名に迷ふおろかさよのみてそゝきてみつからにゑよ
五十まて水を悪みてそしる身の今とふとみてそゝくおかしさ
無事な身を朝夕水にそゝぐのはころはぬ先の杖てこそあれ
もろ〳〵の病のかすはおふけれと水のみそゝきねきり【根絶】はつきり【あきらか】
朝夕に水のみそゝく人ならは四百四病のわつらひはなし
つゝしみはもとより人の生つき朝夕そゝき水てつゝしめ