翻刻
りひゃうにてくるしむ人は湯の咎と水をそゝきてのむか第一
ぬくめてもやはりからだのひへるもの水をそゝけはあたゝかになる
るいれき【瘰癧 注】て首にぐり〳〵有ならは水をそゝきてのむか何より
をんなとし月のめぐりの不順には水をそゝきて滞なし
わきがある人は水にてそゝけたゝ腹中をもそゝきぬくへし
かさほろし【かざほろし(風ほろし)=風邪の熱などのために皮膚にできる発疹】又は肴に酔たらは水をそゝきて呑むかよきなり
よなきする子には巨燵をいむかよし水をのませて灌水かよし
たいどくの出来る子供に湯をいみて水てたてたり水を呑たり
れい水のとくは朝夕あひてしれのみては腹のこなるゝを□よ
そろ〳〵とねむけのいつる病には水をそゝきてのむかくすりよ
つく〳〵と水の功能かそへてももしや言葉に尽されはせし
ねつ病はくわん水させて水のませ又水漬をくわせてそよき
なんざんにゑなもひかへて苦しまは心しつめて水をのませよ
らちあきな薬に水の妙あらはやかずきさますそのまゝにのめ
むしけ【子供の疳】有子供はなをも湯をいみて水をのませはむしの根を切
うへもなき良薬也と心得て寒くなりてもやめすくわん水
【注 結核性頸部リンパ節炎の古い呼称。多く頸のあたりに生じて瘤(こぶ)状をなし、次第に蔓延して膿をもち、終に破れて膿汁を分泌する。】