翻刻
にてさめるまて滞りさめて後こなす故其中に
腐る事ありて食滞とも成留飲共成病の根本
と成也古語に年寄りに冷水といふ一理なり老人は
熱火のために身体かれ食気めくらず落命する
事草木水気のほらす枯るゝに同し水を呑て
熱火をしすめ食気をめくらす時は無病にして
天性の寿を保へし年寄に冷水を年寄の冷水と
いふゆへに其利をうしなへり朝夕腹の意に心を
付く養生なす時は無病長命なる事うたかひ
なかるへし
食物弁
予学問の力なけれは書籍に引あて道理を
いふにあらす自から病身ゆへ惣身へめくらすなり
粥のこときあつき和しかたきものは腹中へ入
てもさめるまで滞りさめて後も陽気の臼にて