翻刻
【右丁上段】
○陶家(たうか)は土(つち)にて
茶碗(ちやわん)鉢(はち)皿(さら)などを
つくるものをいふ陶(たう)
冶(や)ともいふ (補)瓦工(ぐはこう)は瓦(かわら)
さいくしなり舜(しゆん)
河浜(かひん)にすへものつ
くりすといへりしか
れば此さいくは舜(しゆん)を
はじめとするか
○冶(や)は鋳匠(たうしやう)とも
炉匠(ろしやう)ともいふ (補)鍋釜(なべかま)
火鉢(ひばち)其外(そのほか)金(かな)どう
具(く)をゐるものなり
唐(もろこし)の蚩尤(しゆう)といひし
ものつくりはしめし
とかや
【左丁上段】
○鬼(き)は人(ひと)死(し)して
肉骨(にくこつ)は土(つち)に皈(き)し
血(ち)は水(みづ)に皈(き)し魂(こん)
気(き)は天(てん)に皈(き)すそ
の陰気(いんき)せまり
存(そん)して依(よる)ところ
なしかるがゆへに
鬼(き)となる
○仙(せん)は遷(せん)なり飛(ひ)
行(ぎやう)してこの山(やま)より
かしこの山へうつ
るゆへに仙人(せんにん)と名(な)
づく (補)唐(もろこし)にはあまた
有 和朝(わてう)にも久米(くめ)
の仙人(せんにん)とて有
【右丁下段挿絵】
陶家(たうか)
《割書:すへもの| つくり》
冶(や)《割書:ゐもの| し》
【左丁下段挿絵】
鬼(き)《割書:おに|》
仙(せん)《割書:やま| びと》