翻刻
【右丁上段】
俳優(はいゆう)《割書:わさ| をき》
○俳優(はいゆう)は雑戯(ざうけ)
なりとあり
しかれば今(いま)いふ
狂言師(きやうげんし)の
たぐひ
なるべし
猿楽(さるがく)の類(るい)
とはすこし
違(ちが)ひある
べし
素盞烏(そさのを)の
みことより
はしまると
いへり
【左丁上段】
○染匠(せんしやう)はべにや
紺屋(こんや)茶染屋(ちやそめや)な
どのるいなり
○蚕婦(さんふ)は蚕(かいこ)をか
ひてわたを
とる女(をんな)なりむかし
親(おや)に孝行(かう〳〵)なる
女(をんな)死(し)して
蚕(かいこ)といふ
むしとなり
庭(には)の桑(くわ)の木(き)に
きたり綿(わた)を
はきて親(おや)を
やしなひけるより
はじまれり
【右丁下段挿絵】
俳優(はいゆう)《割書:わざおき|》
【左丁下段挿絵】
染匠(せんしやう)
《割書:そめどの》
蚕婦(さんふ)《割書:こがひ|》