翻刻
【右丁上段】
機女(きぢよ)《割書:はた| をり》
○機女(きぢよ)はもろこし
より呉服(くれは)
綾織(あやは)と
いへる二人の
女きたりて
をりはじめ
(補)これよりくは
しくなり
しとかや上機(かみはた)は
万(よろづ)の織物(をりもの)を
をる下機(しもはた)は
布(ぬの)木綿(もめん)
などをる
なり
【左丁上段】
○矢人(しじん)は矢作(やはぎ)なり
矢(や)は唐(もろこし)にては牟夷(ばうゐ)と
いふ人 作(つく)り始(はじ)む又 浮(ふ)
游(ゆう)と云人 始(はじむ)ともいへり
和朝(わてう)は神代(かみよ)に始(はじま)る
○弓人(きうじん)は弓削師(ゆげし)也
弓(ゆみ)は庖犠氏(はうぎし)より始(はじまる)
又 黄帝(くはうてい)堯(げう)舜(しゆん)より
始(はじまる)とも又 黄帝(くはうてい)の臣(しん)
揮(き)と云人 始(はじむ)ともいふ
日本にては神代(かみよ)に始(はじまる)
○函人(かんじん)は鎧(よろひ)ざいく也
鎧(よろひ)は蚩尤(しゆう)始(はじめ)て作(つく)る
又 黄帝(くはうてい)の時 玄女(げんじよ)
始(はしめ)て作(つく)るともいふ
日本は神代(かみよ)に始(はしま)る
【右丁下段挿絵】
機女(きぢよ)《割書:はたをり|》
【左丁下段挿絵】
矢人(しじん)《割書:やはぎ|》
弓人(きうじん)《割書:ゆげし|》
函人(かんじん)《割書:よろひ| ざいく》