翻刻
【右丁上段】
○傘工(さんこう)は雨傘(あまがさ)日(ひ)
傘(がさ)桃灯(ちやうちん)をはる
さいく人(にん)なり
○皮匠(ひしやう)は今いふ足(た)
袋屋(びや)などなり
又 切付(きつつけ)屋とて
皮(かは)ざいくする人
をもいふ
○針磨(はりすり)は京(きやう)姉(あねが)
小路(こうじ)の名物(めいぶつ)なり
今は三 条寺(でうてら)町の
辺(へん)に多(おほ)く有見
すやといふ者(もの)長崎(ながさき)
より針(はり)を取よせ
売弘(うりひろ)めたるより名(な)
付(づく)
【左丁上段】
○牙婆(かば)は今いふ
□【す】あひなり衣(い)
類(るい)をきもいりて
うりかいするもの
なり
○筆工(ひつこう)は筆結(ふでゆひ)也
筆(ふで)はもろこしに
て蒙怗(もうてん)といふ人
つくりはじめ給ふ
○薦僧(こもぞう)は梵論(ぼろ)と
もいふ梵論字(ほんろんじ)漢(かん)
字(し)ともいふ又 暮(ぼ)
露(ろ)とも書(かく)なり尺(しやく)
八(はち)をふき諸国(しよこく)を修(しゆ)
行するなり
【右丁下段挿絵】
皮匠(ひしやう)
《割書:かはざいく》 傘(さん)
工(こう)
《割書:かさ| ばり》
針磨(はりす[り])
【左丁下段挿絵】
牙婆(かは)
《割書:す| あひ》
薦僧(こもぞう)
白雲軒【看板内】
筆(ひつ)
工(こう)
《割書:ふで| ゆひ》