翻刻
【右丁上段】
○車借(くるまかし)は車(くるま)つかひ
の事なり鳥羽(とば)白(しら)
川(かは)にあるよし庭訓(ていきん)
にみへたり今はさが
其外(そのほか)所々(しよ〳〵)にある也
天子(てんし)の車(くるま)つかひを
御者(ぎよしや)とも徒御(くるまぞへ)と
も舎人(とねり)ともいふ
○問丸(とひまる)は今(いま)いふ問(とひ)
屋の事なり売買(ばい〳〵)
の相場(さうば)を毎日(まいにち)問(とひ)
あはする宿(やど)なり
よつて問(とひ)屋と云
又 道中(どうちう)にて問(とひ)屋
といふは馬(むま)駕輿(かご)を
出す所(ところ)なり
【左丁上段】
○馬借(ばしやく)は《振り仮名:馬奴|ま□》【まどヵ】
又は馬口労(ばくらう)とも
いふ大津(おほつ)坂本(さかもと)の
馬借(ばしやく)と庭訓(ていきん)に
あり今(いま)は馬(むま)さし
を馬借(はしやく)といふ又
馬口労(ばくらう)といふもの
別(べつ)にありて牛馬(きうば)
の売買(うりかい)のせわを
する者(もの)なり
○伯楽(はくらく)は馬(むま)の病(やまひ)
をりやうぢする人
を伯楽(はくらく)といふむか
しは京(きやう)室町(むろまち)にゐ
けるにや室町の
伯楽(はくらく)と庭訓(ていきん)に有
【右丁下段挿絵】
車(くるま)
借(かし)
《割書:くるま| つかひ》
問(とひ)
丸(まる)
《割書:とひや》
【左丁下段挿絵】
馬借(ばしやく)
《割書:むまさし》
《割書:むま| くすし》 伯楽(はくらく)