翻刻
【右丁上段】
○南蛮(なんばん)は阿媽港(あまかう)
人(じん)なり阿蘭陀(おらんだ)も
此 類(るい)なり (補)すへて
南(みなみ)の嶋国(しまぐに)をなん
ばんといふ其(その)品類(ひんるい)
多(おほ)くありて人物(じんぶつ)
種々(しゆ〴〵)にわかれり
西(にし)のゑびすを西(せい)
戎(じう)といふ是(これ)もその
数(かす)多(おほ)くあり
○東夷(とうゐ)は蝦夷人(ゑぞびと)
なり人物(じんぶつ)勇猛(ゆうまう)に
して常(つね)に山野(さんや)に
出(いで)て獣(けだもの)を射(ゐ)とり
(補)又は海中(かいちう)の魚類(きよるい)
をとりて食(しよく)とす
【左丁上段】
惣(さう)じて中国(ちうこく)より
東(ひがし)にある島国(しまぐに)を
東夷(とうゐ)といひ西(にし)に有
嶋国(しまぐに)を西戎(せいしう)といひ
南(みなみ)にあるを南蛮(なんばん)
といひ北(きた)にあるを
北狄(ほくてき)といふ
○呂宋(りよそう)はるすんと
て中国(ちうごく)にちかき
国(くに)なりよく器(うつはもの)を
製(せい)し絹(きぬ)をおり
いだす
○長脚(ちやうきやく)は足(あし)ながき
国(くに)なりよくはし
る事 獣(けだもの)のごとし
【右丁下段挿絵】
南蛮(なんばん)《割書:みなみの| ゑびす》
東夷(とうい)《割書:ひがしの| ゑびす》
《割書:ゑぞ》
呂宋(りよそう)《割書: |るすん》
【左丁下段挿絵】
長脚(ちやうきやく)
《割書:あし| なが》