翻刻
【右丁上段】
長臂国(ちやうひごく)は
東海(とうかい)の
しまぐになり
国人(くにびと)手(て)ながく
して地(ぢ)にたる
布衣(ふい)をきる
長(たけ)一 丈(じやう)三尺八寸
又 臂(ひぢ)なき
くにもあり
無臂国(むひごく)といふ
又 臂(ひぢ)ひとつ
ある国(くに)も
あり一臂国(いちひこく)
といふ
なり
【左丁上段】
○崑崙(こんろん)は西南(せいなん)
の海中(かいちう)の嶋国(しまくに)也
その人物(しんぶつ)色(いろ)くろ
きこと黒漆(こくしつ)のご
とし海底(かいてい)に入(いり)て
自由(じゆう)をなすまた
よく高(たか)きにのぼる
ことを得(え)たりと
よつて異国(ゐこく)の渡(と)
海(かい)の舩(ふね)にはかならず
此(この)崑崙(くろんぼう)をした
がへりといふ世(よ)に色(いろ)
黒(くろ)きものを崑崙(くろん)
坊(ぼう)といふなり
【右丁下段挿絵】
長(ちやう)
臂(ひ)
国(ごく)
《割書:てなが| じま》
【左丁下段挿絵】
崑(こん)
崙(ろん)
《割書:くろ| ぼ| う》