翻刻
【右丁上段】
○卿(けい)は公卿(くぎやう)なり
大納言(だいなごん)中納言(ちうなごん)三(さん)
位(み)以上(いじやう)を公卿(くきやう)と云
又 月卿(げつけい)ともいふ
天子(てんし)に付(つき)そひ給ふ
故(ゆへ)の名也補【囗囲み】三位 以(い)
下(げ)を殿上人(てんしやうびと)といふ
図(つ)する処(ところ)は衣冠(いくわん)
のていなり是(これ)常(つね)
の服(ふく)にて裾(きよ)なく
下はさし貫(ぬき)なり
束帯(そくたい)はさしこなり
装束(しやうぞく)の色(いろ)は四 位(ゐ)以
上は黒(くろ)五 位(ゐ)は赤(あか)六
位は青色(あをいろ)なり
【左丁上段】
○士(し)は (補)さふらひ也
学文(がくもん)して
位(くらゐ)にあるを
学士(がくし)といふ (補)又
文官(ぶんぐはん)とも
いふなり剣(けん)を
帯(たい)し甲冑(かつちう)を
着(ちやく)するを
武士(ぶし)といひ (補)これ
を武官(ぶくはん)と称(しやう)ず
四民(しみん)といふは
士(さふらひ)農人(のうにん)工(しよくにん)【「人」脱ヵ】
商人(あきひと)なり
すべては万民(ばんみん)とは
いふなり
【右丁下段挿絵】
卿(けい)
《割書:きみ》
【左丁下段挿絵】
士(し)
《割書:さふ| らい》