翻刻
【右丁上段】
○医(い)【醫】は病(やまひ)を治(ぢ)
するには酒(さけ)を
もつて薬(くすり)を製(せい)
すよつて酉(ゆふ)の字(じ)
に書(かく)と有 和朝(わてう)
いにしへは和気(わけ)
丹気(たんけ)といふ医家(いけ)
あり俗人(ぞくじん)なり
○卜(ぼく)は卜筮(ほくせい)なり
卜(ぼく)は赴(ふ)なり来(らい)
者(しや)の心(こゝろ)を赴(むかふる)なり
亀(かめ)を灼(やい)てうら
なふを卜灼(ぼくしやく)といふ
又 蓍(めど)をとりて
うらなふ
【左丁上段】
○膳夫(ぜんぶ)は腹部(かしはて)
ともいふなり
今いふ
料理人(れうりにん)なり
庖丁(はうてう)といふ人
能(よく)牛(うし)を
解(とく)事(こと)を得(え)たり
今その名(な)を
かつて
刃物(はもの)の名(な)とす
又 膳夫(ぜんぶ)の名(な)
として
庖丁人(はうてうにん)とは
いふ
なり
【右丁下段挿絵】
医(い)
《割書:くすし》
卜(ぼく)
《割書:うら| なひ》
【左丁下段挿絵】
膳夫(せんふ)《割書:かしはで|》