翻刻
【右丁】
百年の時分まておとりてみろくのしゆつせあり
尺迦(しやか)まて九仏め也うのことく二十一仏しゆつせし
給ふてせかいめつすといへりさうたうこんりうと申
てせかいあたらしくなれとも衆生ふぞうふけんして
つくる事なし一仏しゆつせのあひだたうりてんの
四千年此せかいの五十六おく七千万ざい也人げん
は無始(むし)こうより今まてるてんする事はゐんぐわ
しやりんのことし。石(いし)に火(ひ)の性(しやう)あるかことく人げん
【左丁】
も仏になる性をそなへもちけれとも心へそこない
でんだうめいめうして。とんよくふかけれは。がき
だう。ぐちさかんなれはちくしやうだう。しんい
さかんなれはしゆらぢごくだうにおつる。そのく
げんつきて。又うさうのせかい。人ちくのたいない
をかんじて。めん〳〵のさごうによつて仏たうを
とくるもあり。あくだうへひかるゝもありと《割書:云| 々》
一 後生(こしやう)をねがい。仏たうをとけんと思ふに。しん。さう