翻刻
【右】
さだめて人間界(にんけんかい)では
此ころはさはくだろふ
ひいらぎの三十三枚と多羅(たら)
葉(よう)のまじないにはちと
へこみた
げびぞうと女に目の
ないやつは
ひどいめに
あはせるが
よい
【左】
麻疹鬼(はしかかみ)
人間世界(にんけんせかい)へ
来(きた)り人を悩(なやま)さんと
西(にし)の海(うみ)にて勢揃(せいそろい)て
風雲(ふううん)に乗(のり)りたる図(づ)
大/団扇(うちは)是(これ)は風を引かせるに用
槌(つち)是は頭痛(づつう)をさせ腰(こし)ひさ【膝】を
いたませるに用
槖鑰(ふいご)これは口中を
かはかし
いきゝれせきを出しくさめを
させるに用
水砲(みつてつほう)これは腹(はら)を下すに用
縄(なは)是は人の手足(てあし)をしはりうごかぬよふにするに用
火床(ほど)これは大 熱(ねつ)を出(だ)す道具(どうく)なり