翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 18

ページ: 18

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てもわしす物(もの)かた人ハ大/舩(ふね)にのつたやうなものじやと。おつ しやつたでハござりませんか「(うり方)ハテ扨合点(さてかてん)の悪(わる)ひ何時(なんとき)どの やうな大風(おゝかせ)が吹(ふい)て舟(ふね)しまうもしれぬ。そこで浮世(うきよ)といふ たものじやワイノト「(うり方)利屈(りくつ)に詰(つめ)られもち〳〵としてどふぞ 左様(さやう)におつしやらずと爰(こゝ)がほんの御助(おたすけ)といふものでご ざりますとかく御/情(なさけ)でなけれバ立行(たちゆき)ませぬどうぞマア 此節(このせつ)御/返(かへ)しなされて下されませと頼(たのみ)けれハ「(うり方)ハテサテ吞込(のみこみ) かよさぞふで合点(がてん)のわるひ人ジヤやらぬといふのじやない。此 せつ廻りハわるふて御/留主(るす)でとんとできんと云(いふ)のにゐひもの を取ふといふハ近頃無利(ちかごろむり)といふものであるまひかなどゝ云。 むかしハ極(きわ)の日に喧嘩(けんくわ)したり鍋釜(なべかま)を引(ひき)ぬいたり大晦日 夜通(よとう)らしにて戻(もど)つたり。又借方(かりかた)も払(はらひ)をせねハ大きわが 越(こさ)れぬなど思ふたものに。今は春早々抔(はるさう〱なと)と云延(いひのば)して 心(こゝろ)よく正月をする。当世借方(たうせいかりかた)ハ強(つよ)くかし方ハ弱(よわ)く極(きわ)の 日もわづかな売(うり)かけもよき所(ところ)でハこわ〳〵あなたへさん〴〵 ますのもほんの御門(おかど)を通(とを)ります御/序(ついで)ながらで御ざりますなどゝ