翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 20

ページ: 20

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只(たゞ)も貰(もら)ふか合力(かうりよく)ても受(うけ)るやうにいはねバならぬ時節(じせつ)なれ ハ是むかしと今ハ大なる違(ちがひ)なり ○丁稚鼻(でつちはな)たれハ小便(せうべん)たれる時分(じぶん)より。天窓(あたま)のてつぺん から足の爪先(つまさき)まで主人(しゆじん)の世話(せわ)になりながら其/厚恩(かうおん) もおもはず独(ひと)り盛人(せいじん)したやうに思ひ。元服(げんぶく)する時分(じぶん) より最早茶(もはやちや)やへ行(ゆか)ねバならぬやうにおもひ友達(ともだち) を拵(こしらへ)同輩(とうばい)の手代(てだひ)若(わか)ひもの同士(どうし)寄会(よりあひ)ての挨拶(あいさつ)に はドウジヤ何(なん)ぞおもしろいことハはなひかイヤ?黒犬(くろいぬ)の尾(を)でとんと おもしろふるひホンニ此頃(このころ)は荒神松(くはうしんまつ)の川流(かわなが)れでとんと真(しん) がうかぬヱライしやみかたで居(ゐ)る其(その)くせに此節(このせつ)約束(やくそく)を くゝり付(つけ)られ其上(そのうへ)に無心(むしん)を云(いひ)かけられてゐるのもわし が男(をとこ)がよひ斗(はかり)しやなひ。ゑらひ粋(すい)じやと思ひ向(むか)ふから よつほどのおきせんからどうも義理詰(きりつめ)になつてあほう らしう跡(あと)へも引(ひか)れず。きわ前にハいつでもしよく気(き)が悪(わる)い はつといた所は極楽(こくらく)のやうなものなれど極前(きわまへ)にハ地(ち) 獄(ごく)じや。外(そと)から早(はや)ふ戻(もど)ると親仁(おやぢ)の顔(かほ)が地蔵菩薩(ぢぞうほさつ)のやう