翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 45

ページ: 45

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にならざるやうに取廻(とりまわ)りが肝要(かんよう)なり ○扨(さて)病人に対(むかひ)て脉(みやく)を見るにざつと見ず。脉(みやく)の見へん ことハくるしからず。念(ねん)を入(いれ)て病症(びやうしやう)を考(かんがへ)る体(てい)にて 小首(こくび)を傾(かたむ)け只(たゞ)フン〳〵とばかり口(くち)の裡(うち)で何(なに)やらわけ の分(わか)らぬ独(ひと)り云(こと)をいふていかにも叮嚀(ていねい)に見れハ。左(さ)も 尤(もつとも)らしくおもハれて病家の思ひ入かよひもの也 ○/脉(みやく)を見る時/腕(かいな)の出(だ)しあんばいにて早(はや)見てとるべし。 腕(かいな)上曲(うへそり)なれバ病軽(やまひかる)し。中曲(ちうぞり)なれバ中/位(くらい)。下曲(したそり)なれバ 病重(やまひおも)し。又手の目引(めひき)して病(やまひ)の軽重(けいちう)をもおつとりが よくしれるもの也 ○小児(せうに)なれバ脉(みやく)を見(み)しなに。扨(さて)も〳〵かしこひ子(こ)と 其子をたらし。又/親(おや)の顔(かほ)を見てハ可愛(かあひ)らしい御子(おこ) でござり舛とのつけに云(いふ)べし。扨(さて)病(やまひ)ハ何(なに)にかぎら ず元皆(もとみな)胎毒(たいどく)と虫(むし)のわざよりおこりしと云べし 又とんと胎毒とも虫(むし)ともいわれぬ外の病症(びやうしやう)なれ バ何(なに)なりとも外(ほか)のことをいひ夫(それ)から虫(むし)がさしで舛と