翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 51

ページ: 51

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腹(はら)をとつて見(み)て成(なる)ほど御/腹(はら)に拘急(ひつはり)がござり舛 是(これ)を治(なを)さねバなりませぬ。何(なに)ぶんにも男(をとこ)といふもの は気(き)の多(おほ)ひものと思ひ。兎角(とかく)御/気(き)を広(ひろ)ふ 御/持(もち)なされませ。おのづから薬の廻(まわ)りもよふござり 舛/折角(せつかく)薬かよふきひても。御/気(き)がせき狭(せま)ひと やつはり腹(はら)がひつはりてもとへもどり舛と云置(いひを)けバ 治(なを)つてもなをらひても云(いふ)事が違(ちが)ハぬもの也 ○/何病(なにやまひ)にても毒忌(どくいみ)の多(おほ)きハ病人のいやがるくせに 医者(いしや)を下手(へた)にするものなれバ。元来治(くはんらいなを)そと思ふ きがなけれバ大体(たいてい)の毒(どく)ハかまハず。ゆるくて。随分(ずいぶん) くるしうハなけねどしかしなから用心して。あまり 毒(どく)らしいものハ喰(くわ)ぬにしくハなひと云置(いひをけ)ハ。たとひ 毒(どく)を食(くふ)て当(あた)つても。麁相(そさう)にハならず。治(なを)つた時(とき)にハ ゑらひ上手(じやうづ)のやうに見ゆる也。そこで為(ため)の善悪(よしあし)をか まハず兎角(とかく)病人(びやうにん)の気(き)に入るやうに持込(もちこん)でさへ置(をけ) バ。日(ひ)にちさへ立(たて)ハ薬のまひても治(なを)る病(やまひ)も多(おほ)きもの