翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 50

ページ: 50

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○/腰(こし)が痛(いたむ)といへバ何(いづ)れこれハ疝(せん)の気味(きみ)あつて後(のち)に ハうごかぬやうになり舛。いつでも此節(このせつ)が養生(やうしやう)所也 と云(いふ)へし。若(もし)本真(ほんま)の疝気(せんき)なれバ長引(ながびく)ものなれバ 病人(びやうにん)の精(せい)のつきんやう断(ことはり)をいはぬやう云廻(いゝまわ)すべし ○/腕(うで)かいたむといへバ筋(すじ)の拘牽(ひつはり)があり。是(これ)を治(なを)すれ バいたみは直(ぢき)に止(とま)るなれハ。ちつとも御/気遣(きつかひ)なされな と受合(うけあ)ふて気(き)を慥(たしか)に思ハすべし ○/長(なが)ふ薬をのまさんと思はゞ普請(ふしん)の引(ひき)ことにて云 聞(きか)せハ分(わか)り安(やす)し。外の医者(いしや)のやうに渡(わた)しぶしんの やうにて療治(りやうぢ)いたせバ。即功(そくこう)も見へますものなれど とかくしゆふくが早(はや)ふ廻(まわ)り舛。拙者(せつしや)ハ其様(そのやう)な不実(ふじつ) 意(い)なる療治(りやうぢ)はいたさず入/普請(ぶしん)のやうなる療治(りやうぢ) の仕方(しかた)ゆへ跡(あと)から手(て)の入(い)る事もなく故(こ)ごとのとんと 出(で)ますことハござりませぬ廻(まわ)り〳〵てハ其方(そのはう)が御/身(み)の 御/為(ため)でござり舛とと兎角(とかく)御為(おため)ごかしにて得心(とくしん)さすべし ○/外(そと)におきせんが出来(でき)て内義(ないぎ)悋気(りんき)深(ふか)ふ見ゆれバ