翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 74

ページ: 74

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いふてもとんと腹(はら)も立(たて)ず。よふなれたものじや。なんでも よつほど元手(もとで)の入つてある御方(おかた)。そふしてゑらひ粋(すひ)じや。 真(ま)ことに真綿(まわた)か羽二重肌(はふたへはた)じやなとゝ誉(ほめ)そやすべし    但しごくどうのくせにゑらひかんしやくもちで。其くせ    にゑらひ。へんくつものもあるものなり。是ハ格別(かくべつ)の    沙汰(さた)一向/論(ろん)なしといふもの也 ○/女子(によし)は生(うま)れつきのよきもあり。あしきもありさま〴〵 なれども顔(かほ)の内(うち)に眼元(めもと)が可愛(かあひ)らしか。鼻(はな)すぢが よふ通(とを)りしとか。色(いろ)が白(しろ)ひとか何(なに)なるともとり所(ところ)が あるものなれバ其中(そのなか)にていつちのよき所をさして アノおまへさんのやうな。目(め)もとの可愛(かあい)らしいおかたは。 めづらしい。めつたにあるものでハないなどゝいふて誉(ほむ)るべし 既(すで)に聖人(せいじん)も悪(あく)をこらさず。善(ぜん)をあげよと。のた まふ也。されども又/一向取(いつかうとり)どころもなひ。実(まこと)の本直打(ほんねうち) なしと云(いふ)女子(おなご)なれバどこやらに。思ひ入(いれ)が有(あつ)ていふに いわれん所(ところ)がうまさうで。好味(こうみ)のありそふな御/方(かた) じやと云(いふ)てほむるべし