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じや御/座(ざ)りませぬかナンノまあ是(これ)ハ中(なか)がよひばかりて子(こ)
どもをたんと生(うむ)と申ますものでも御/座(ざ)りませぬ。ほんの
時(とき)の拍子(ひやうし)でござり舛ホンニそれハそふと其(その)御子(おこ)さまハ
すくやかな。可愛(かあひ)らしいよい御子(おこ)さんで御ざり舛ナアそし
てマア色白(いろしろ)でかつきりとした御かしこそうなアラマア笑(ゑ)
顔(がほ)よしさんとしたことかハ ナアシテ御幾(おいくつ)さんにおなりなさり
ますへハイ師走(しはす)生(うま)れで年(とし)よわの五ツになります。きつ
い損(そん)な子(こ)で漸(やう〱)半月(はんげつ)はかりが一/年(ねん)になりまして年(とし)ゟ
ハよつほどちいそう御ざり舛ナンノマア親御(おやご)さまのよくめで
其やうに思召(おほしめす)ので御座り舛。わたしの眼(め)でハ御/五(いつ)ツさん
でハよつほど大がらさんに存舛(ぞんじます)アノマア口淀(おつしやる)ことハひナアイヱ〳〵
してまあ御/虫気(むしけ)もなさそうにアラマア可愛(かあひ)らしい御顔(おかほ)
わひナアシテマアおとなしさんで宜(よろ)しう御/座(ざ)り舛。イヱ〳〵
もうはや〳〵おうちやくもので。どうもこうもなりませぬ。
ねつから云(いふ)ことハ聞(きゝ)ませず困(こま)り入てをり舛シテ近所(きんじよ)は
所(ところ)がわるふござり舛ゆへもの云(いひ)が悪(わる)ふてなりませぬ。なん