翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 85

ページ: 85

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くりとあらふて御/上(あげ)なされませねバ。黒(くろ)みがとれ舛 まひなどゝ挨拶(あいさつ)するハ真実(しんじつ)為(ため)になることなれども 母親(はゝおや)これを聞(きけ)バどのやうに腹(はら)を立ふもしれず。されバ どのやうにこづらにくひ。めんどい子(こ)でもアラマア可愛(かあひ)らし い笑顔(えがほ)よしさんな御子(おこ)わひな抔(など)としれたあぶらでも ながしてほめねバならぬもの也/爰(こゝ)の道理(どうり)を能(よく)弁(わきま)へ て療治(りやうぢ)のしやうも此(この)理(り)にしかすと思(おも)ふべし ○/薬(くすり)のことを数(かす)へいよと限(かぎ)りなし。予(よ)か家(いへ)の伝(でん)あら〳〵 かくのごとしと演(のべ)けれバ。厚釜敷(あつかましく)安九拝(あんきうはい)して頓作(とんさく)先(せん) 生(せい)を拝(はい)し。我誤(われあやまち)てチンフンカンの医学(いがく)を学(まな)んで誤(あやま)ら んとする所。大先生(だいせんせい)の御/秘術(ひじゆつ)によつて朝日(あさひ)の雲霧(くもきり) を払(はら)ふがごとく。初(はじめ)て医家(いか)の眼(まなこ)をひらき斜(なゝめ)ならず して一/枚敷(まいじき)の借家(しやくや)をかり表札(ひやうさつ)を打(うち)日々/病人(びやうにん) の来(きた)ることを待居(まちゐ)たる折ふし。表(おもて)に案内(あんない)の声(こゑ)に うれしく思ひ。飛(と)んで出(いづ)れバ 十四五才の丁稚(でつち)手をつかへ 私(わたくし)ハ甘口屋(あまくちや)遅(おそ)??から。教(を)しへられまして参(まい)りまして