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もよつほと胎毒(たいどく)が深(ふか)ふて虫(むし)か強(つよ)ふ見へ舛。今の
内に医者(いしや)にかけて御/養生(やうじやう)なさらずバついころりと
した事が有(あつ)てから跡(あと)で取(とり)かへしがなりませぬシテ
よつほどのおうちやくものゝやうに見(み)へ舛ほとに殊(こと)に
女(ちよ)しの御/子(こ)をなりわひ。そだてになさると。段々(たん〲)と行(ぎやう)
義(ぎ)がわるふなり盛人(せいじん)なさつてから親御達(おやごたち)の手(て)にも
あわぬやうになりつゐに釜(てゝ)なし子孕(ごはらむ)ものでござり
舛。女郎(ちよらう)の子の其やうに見とむない子(こ)ハたんと御かた
づけなさる時(とき)別(べつ)に荷物(にもつ)が余慶(よけい)に入ませふきつい御心つ
かひなもので御ざりませふ。そしてマア近所(きんじよ)の所(ところ)かわるふ
て物(もの)いひがわるひとおつしやるけれど。其(その)御子(おこ)の物(もの)いひが
わるふて近所(きんじよ)の子供衆(こどもしゆ)の物云(ものいひ)が。わるふなりそふなお
子(こ)で御ざり舛なんぼちいさい御/子(こ)でも女の子の物いひ
のわるひのハ聞(きゝ)にくひもので御さり舛。随分(ずいぶん)厳(きび)しく
しかつておうちやくを。なをして置(わき)なされませ殊(こと)によつ
ほど黒(くろ)い御/子(こ)なれハ米(こめ)かした白水(しろみつ)に三日/程(ほど)つけてとつ