翻刻
和名類聚抄ニ云
楢 唐韻云楢音秋漢語抄に云
奈良 堅木也
孛落樹(ぼつらくいじゆ) 竒品鏡
大和本草に曰
檞(くぬき) 四種あり一種は
《割書:なら|》 大なら也くぬきと云
楢は小ならと云則圖
上の者檞は一種別物
群書に曰
檞(かしわ)《割書:こく|》 又樸嫩 大葉櫟
《割書:かたき|》 皆同 葉を檞若と云う
實を櫟橿子と云
皆混めならんと云後誤
たかけて楢の葉そよぎ吹風に
まとき秋めく神ないの森 徳大寺左大臣
甲申年初夏二望日
後園折枝髟真寫
予考
檞云う者あり其の實《割書:今云止牟久利|》檞に有二種叢生す大なる者を名枹(かしわ)と檞より
葉大也名大葉櫟と檞と藇枹二種混する事なかれ三才圖會楢と藇
檞分載和名抄本草及び皆相混ぜ注す之を群書檞を大葉櫟とす
也枹の異名相同 榛《割書:はしばみ|》櫧《割書:かし|》椎(しい) 檞《割書:くぬき|》枹《割書:かしわ|》 《割書:はヽそ|》楢《割書:なら|》
其堅木と云此の名は薪鬻の名なり後巻各別に圖を著す
同季同時初四日真寫
和名類聚抄ニ云
酢漿(かたばみ)
本草に云酢漿草
和名 加太波美
大和本草に云葉の色青と紫と二種
ありと云足則下圖紫色の者なり
予醫云此者至良藥なりと云
増補多識編石草類ニ曰
酢漿(さくしよう)草《割書:和 加太波美(かたばみ)今俗云|名 須伊毛乃久左(すいものくさ)と|》 《割書:増補|異名|》酢(さん)漿《割書:圖|綱|》
三 葉(よう)酸《割書:綱|目|》三角酸(さんかくさん)《割書:同|》酸 母(も)《割書:同|》醋(さく)母《割書:蘓|恭|》
酸 箕(き)《割書:李當|之|》鳩(きう)酸《割書:蘓|恭|》雀兒(じやくに)酸《割書:綱|目|》雀 林(りん)草《割書:同|》
小酸 茅(ばう)《割書:蘓|恭|》赤 孫施(そんし)《割書:圖|徑|》