能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

誹諧 能登釜 - 翻刻

誹諧 能登釜 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

朧月夜ハ松原の闇        樹水 さつはりと気に障(サハリ)なき門湊   一得 盛て渡せる二合半の飯      安良 ウ 奥の間に絃音高き蓬の矢     喜 また煙なり叡山の護摩      文 風荒てあゝ退屈(タイクツ)な泊リ舟    水 紅の袴を鰐(ワニ)に呑する      之 迂涎(ウサン)なる祢宜さへ頼む呪詛言(ノロヒコト)  良 おもひ乱れて行灯踏消ス     得 新床や奥の覚たる柘榴貌(シヤクロカホ)    文 夕月曇る博労の市        喜 どこ〳〵と悲しけもなき江戸の秋 之 露と云なに万両の金       水 花の庵俄遁の有頂天(ウテウテン)      得