翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

武家物奇談 : 3巻 - 翻刻

武家物奇談 : 3巻 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

【右丁】 粟津(あわづ)が原(はら) 今井戸(いまいと)の怪 むかしあふみのくにあはづがはらと いふところにいまいどといふ大きなる てんい【天井】ありきんじよにかねひら【注】と いふ大りきの大おとこありしがひころ【日頃】のはい ぐんにみをせめられぢんかね【陣金カ】のさいそくを たび〳〵うけてしよせんかなはぬいのち なりとてつるぎをのどより つきとをしいまいどの うちへみをしづめけり たる に より  て 【下部】 そのもふねんのこりかぜのあした あめのゆふべにはい【井】のうちよりいでゝ つるぎをぬいてくれよとさけぶこへ いとくるしくぞきこへけるあるたび そう【旅僧】このところへきかゝりふびんに 思ひ十ねん【十念】をさづけければ そのまゝじやうぶつし たりしとぞ 【左丁絵のみ】 【今井兼平=木曾義仲の家来。木曾四天王の一人】