翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

武家物奇談 : 3巻 - 翻刻

武家物奇談 : 3巻 - ページ 7

ページ: 7

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【右丁】     梶野之原(かじのゝはら)蚰(けぢ〳〵)の怪    そかもの    がたり【曽我物語】に    いわく   かまくら 山のふもとかち のゝはらの さかいにやはづ いわといふがんくつ  ありこのいはのあいだに       すむげち〳〵と 【左丁】              いふおゝいなる             あくちうかま            くらのりやう           ぶんをわがものゝ         やうにおもひでんち         でんはたをあらし        いづるころはだい一ばんめ       より五たてめのうちは 五六七ひきづゝうちつれだちさは がしきこといふはかりなしその むかしのかたちかしらにゑぼしつのを いたゞきさゆふになまずひげを はやしかほはくれないのごとくそうしん【総身】 かきいろのごとしこへはつんぼさしきまて ひゞきではいりのおとはそよ〳〵こそ〳〵として たゝみざはりあらくとかくしていろおとこを めがけつよひものにおそれおくびやうなる ばけものなり 〽またそらするすみ【注】をながしあめいけ づき【注】のみつますころいづるとなん 〽このけものいづるころは 大みやうかぜをふかすとなん 【注:頼朝が持っていたと言われる生食(いけずき)と磨墨(するすみ)という二頭の名馬に関連づけたと思われる】