翻刻
【右下】六百番
【右上】ウルユス 用(もち)ひやうの次第(したい) 《割書:◯さゆ◯さたうゆ◯しやうがゆにて用(もち)ふ|べし◯諸薬(しよやく)食物(しよくもつ)さし合(あひ)なし》
△朝(あさ)三粒( りう)△昼(ひる)三粒( りう)△夜(よる)三粒( りう)昼夜(ちうや)怠(おこたり)なく十四日 用(もち)ゆるを一廻( まは)りと定(さだ)む尤(もつとも)本能書(ほんのうしよ)にあらはす病症(びやうしやう)
いづれも重(おも)き症(しやう)は一度(いちど)に五粒( りう)づゝ用(もち)ゆる叓(こと)但(たゞ)し小児(せうに)老病(らうびやう)は薬(くすり)利方(きゝかた)に應(おう)じ少分(せうぶん)見合(みあはせ)用(もち)ゆべし
右(みぎ)の通(とほり)軽(かる)き重(おも)き夫々(それ〱)の症(しやう)に随(したが)ひ用(もち)ゆる時(とき)大便(だいべん)ゆるみ小便(せうべん)濁(にごる)は薬(くすり)相応(さうおう)すとこゝろえ又(また)間(あひだ)には
症(しやう)により下腹(したはら)にて少(すこ)し痛(いた)むやうに覚∥(おぼ)ゆる人(ひと)もあらん是皆(これみな)ウルユスの功能(こうのう)顕(あらは)す所(ところ)なれバかならず氣(き)遣(つかひ)なく又(また)右(みぎ)のごとく用(もち)ひても其(その)功(こう)志るしとつき時(とき)ハ愈(いよ〱)病根(びやうこん)深(ふか)しと心得(こころえ)薬(くすりの)数(かず)増(まし)て用(もち)ゆる叓(こと)又
大便(だいべん)ゆるミ小便(せうべん)濁(にご)るハ此 能験(しるし)にて用(もち)ゆる叓(こと)病(やまひ)去行(さりゆく)と志るべし老病(らうびやう)懐孕(くわひよん)氣(き)づかふ叓(こと)なし
△本能書(のう志よ)に著(あらハ)すと病症(びやう志やう)折々(をりをり)彂(おこ)る事(こと)あり又(また)ハ四季(しき)の代(かハ)りに大(おおい)ニ発(おこ)る叓(こと)あり軽(かる)きハ五六粒( りう)重(おも)きハ
十粒( りう)余(よ)も一度(ど)に用(もち)ゆべし忽(たちまち)胸(むね)を開(ひらき)痰(たん)ハ即座(そくざ)に治(をさま)り留飲(りういん)ハ吐(はき)くだし積(志やく)塊(かたまり)を和(やわら)げるニ便(べん)も速(すミやか)にとり其後(そののち)軽(かろ)き重(おも)きに應(おう)じ用(もち)ゆべし夜(よ)の明(あけ)るが如(ごと)く又(また)痰(たん)留飲(りういん)積氣(しやくき)持病(じびやう)ある人(人)此(この)薬(くすり)にて全快(ぜんくわい)乃後(のち)
常々(つね〱)時(とき)薬(やく)に服(ふく)すべし病(やまひ)発(はつす)る利(り)方(かた)なし又(また)捨置(すておく)時(とき)ハ暑寒(しよかん)の入(いり)湿毒(しつどく)を受(うけ)日々(ひび)の食毒(しよくどく)重(つも)り来(き)て病(やまひ)彂(はつす)る利(り)方(かた)あり