翻刻
【右丁】
もみちはの
あをばにしげ
るなつこだちは
たかを【高尾…江戸時代、江戸新吉原の三浦屋に抱えられていた遊女の名。初代から十一代までいた。】がうきな
ながせしなかづ【中洲…東京都中央区北東部の地名。明和八年(一七七一)大川(隅田川)と箱崎川との分流点を埋め立てて竣工した。埋め立て後茶屋が並び、吉原焼失(一六五七)の際仮宅が設けられたこともあり、私娼も多くにぎわった。俗称みつまた(三俣)】みつ
またいまはむかしにひき
かへてすみやからすみ
まて人のすし【「人のすじ(筋)」とみるか「人のすし(鮨)」とみるかで意味が違ってくる。】たるさぶ【「ざぶ」とも。さぶらひ(侍)の略という。近世、士の身分の者に対する軽蔑した呼び方。】
が二日ゑひ【二日酔い】もまるやか【まろやか】
こわいろにひらけ
四きや【コマ10に出てくる「四季庵」のことか。】おり〳〵の
たのしみおふみは
けふをさいわいと
せいといふいろおとこ
をこそと【ひそかに】よびよせ
あわんとおもへども
つかいのまちがひにて
せいわこずこれを
【左丁】
あわつ【会わず】のせいさまと
いふ
〽あれむかふの
やかたにおみよさんに
おまきさんが見へる
よ
〽おふみさみせんを
よしてひとつ
すけてくんな