翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

かんなんの夢枕 2巻 - 翻刻

かんなんの夢枕 2巻 - ページ 4

ページ: 4

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【右丁】 やくら下ばんづけのこへは きけどもしんしや【神社】とつし【辻】が おもかげはとし玉てみるぐらひ のことおふみはふつとしあん しけるはなんともせけんの むすめをみるにとかくしんしやう【「身上」=身分、地位、暮らし向き】 のよきものはこゝろのまゝに ならずしんみち【新道…町家の間にある狭い道。またそれに面した家。多く借家などのあるところ】におやこ 三人ねて くらすと いふところ でなけれ ばいかん とにわか にかるいくらしに なりたくおもふ 〽ふし きやく ろはぶたへ【黒羽二重】 のくれすぎ【意味不明。多分ヨレヨレにくたびれた物という意】 なるをちやくし【「着し」=まとう、着る】 たるおとここつ せんとあらわれふる いがぜんざい【善哉=よきかな】〳〵われは なんじがいのるところの 【左丁 上部】 すかんひん【素寒貧=貧しくて身に何も無いこと。】なりそれくさぞうしの こんたんにかみ〴〵さまをいのること まゝあれどもいまだこのすかんびんをいのる もの一にんもなしあんまりてめへの こゝろいきがうれしいからこれこ のまくらをさつく【授く】なりかた じけなくもこのまくらは せつくまへのかき だし【書出し=請求書】あるひは もん日もの日【「紋日物日」もんびものび…江戸時代、主として官許の遊里で五節句やその他特別の日と定められた日。この日遊女は必客をとらねばならず、揚代もこの日は特に高く、その他、祝儀などで客も特別の出費を要した。】に つまり【いっぱいになる】たるかん なん【患難=身に降りかかってくる災難。ここでは遊女からの誘いの手紙】のふみ がら【文殻=読み終わって不要となった手紙】にて しあげ たるまくら なり これ にてぐ いね【すぐに寝込むこと】をするならば なんじかこゝろのまゝなるべし 【左丁 中央】 あなたは  きのいゝ さだくろう【定九郎…歌舞伎「仮名手本忠臣蔵五段目の登場する人物で。人を殺して金を奪うところから無頼の武士、泥棒,追はぎのことをいう】と  いふふうだ